「with the beatles」
イギリスでトップに立ったビートルズの2nd.アルバム。1stではそれほど目立たなかったジョンの作曲スタイルがいよいよ確立。でもまあ、まだまだカバー曲、それもメジャーなナンバーが多く、ともかくイキの良さを楽しみましょう。1963年リリース。
- おすすめ度=85点(オールディーズながらちゃんとR&R)
- リピート度=85点(ま、これも好みの問題ということで)
- 名盤度=90点(初期の有名曲がいっぱい)
- 好きな曲
- 「It Won't Be Long」:オープニング曲。これも、シングルに切ってもおかしくないキャッチーなナンバー。それも‘イエイ、イエイ’とか、かなり確信犯。Aメロ→Bメロ→Aメロ→Cメロ→Bメロと続く、早くもジョンらしい変則的な構成が愉快。
- 「All My Loving」:やっぱりジョンのバッキングギターですよね。実際に曲に合わせて一緒に弾くと、テンポのあまりの早さにびっくり。かなり、意地になって弾いたな。ポールによるメロディーは、すでにR&Rのフォーマットではなく、いわゆるニューミュージックなコード進行なのが、また、ね。先取りしすぎ。
- 「Till There Was You」:これはカバー曲。全面的にガットギターがフィーチャーされているんだけど、これがまた上手いのだ。エレキギターしか弾いていないギタリストには絶対にできない洗練されたプレイ。ポールのボーカルもね、きっと小さい頃からこういう曲を好きで歌ってたんだろうな、ていうくらい堂に入ったもの。
- 「Money」:ある意味、前作ラストの「Twist And Shout」以上のジョンのシャウトが堪能出来ます。コード進行が動いても委細構わずなメインのギターリフがいかにもロック。ストーンズ版と比べてもロック度はかなり高いです。
- 総評:カバー曲の端正なシンプルさに比べると、オリジナル曲はやっぱりちょっとずつひねくれてます。そりゃちょっと強引だろ!ってな部分もちらほら(「Hold Me Tight」とか)。でも、そこをあくまでも追求していくことで、どんどん‘ビートリッシュ’なメロディーが確立していくわけですね。だから、やっぱりB面の有名曲カバー大会よりはA面の方が好きです。
With the Beatles
posted with amazlet on 06.02.15