渡辺真知子「ブルー」

渡辺真知子の3rd.シングル。1978年リリース。

  • 名曲度=90点(オーソドックスな名曲)
  • 普遍度=92点(歌唱力さえ伴えば、カバーはしやすいかも)
  • カラオケ度=78点(相当の実力がないと、このサビは歌えない)
  • 総評:前2作に比べたら普通のニューミュージック。当時の女性シンガーソングライターが、必ず一度は手を出していたマイナーのボサノバ調。でも、やっぱりイントロから掴みはバッチリ。いきなりチェンバロですからね。当時、FM大阪のスタジオライブ番組で、八神純子がこの曲を歌っていた。代わりに渡辺真知子八神純子のデビュー曲で同じボサノバ調の「想い出は美しすぎて」を歌唱。どっちもハマりすぎ。今考えても、贅沢な競演ですなあ。この曲は、何と言ってもサビでの強引な高音フレーズで、八神純子の「みずいろの雨」と並ぶ、‘シンガーを選ぶ’曲です。どちらも、歌えればいいだけでなく、‘色気’と‘情感’を必要としますからねえ。ここまでの3曲とも、とっても大好きだったんだけど、実際にレコードを買ったのはこの後の(低迷しはじめてからの)アルバムからなのは、我ながら不思議。

※こういう‘豪快な歌唱力’に触れてしまうと、たとえば平原綾香でも‘口先だけ’に聞こえて、なんかこう、もどかしく感じてしまうんですよね。いわゆるR&B風の歌唱法すべてに当てはまるんだけど。