渡辺真知子「かもめが跳んだ日」

「迷い道」に続く、渡辺真知子の2nd.シングル。1978年リリース。

  • 名曲度=100点(非の打ち所のない名曲)
  • 普遍度=95点(いつどこで誰が聞いても有無を言わせぬ迫力がある)
  • カラオケ度=78点(相当の実力がないと、出だしから歌えない)
  • 総評:前作「迷い道」でもたいがいのインパクトなのに、それ以上にインパクトのある曲。やはりイントロからハートわしづかみですよ。これで世界歌謡祭に出ていたら絶対グランプリを穫れたはず。ちなみに78年のグランプリはかの有名な「夢想花」。う〜ん、いい勝負だ。彼女は、もちろんニューミュージックというくくりで登場したんだけど、あらためて聞くとサウンドスタイルはとても独特なんですよね。当時のニューミュージックは、多かれ少なかれフュージョンのテイストが不可分で、船山基紀によるアレンジも、演奏もフュージョン寄りなんだけど、完成した楽曲はフュージョンっぽくないんですよね。かといって(当時の基準でいう)歌謡曲よりは洗練されているし、でも歌詞はフォークっぽい失恋歌だし、声は情感あふれてるし。泥臭さと洗練のギリギリのところで成立している感じ。だからこそ、このデビュ−2曲のアレンジは、本当に素晴らしい仕事ぶりだと思う。なんで1位穫れなかったのかな。よくテレビに出ていたから、カリスマっぽさは欠けていたかな。この曲でデビューして、先にCMかなんかで露出して、売れるまでテレビに出なかったら1位まで駆け上がったかも。ちょっとアイドルっぽい扱いもされてたからねえ。なんかいい感じのお姉さんて感じだったんですよ。

※今、あらためて聞いたんだけど、このアレンジ、尋常じゃないテンションとスピード感です。これを生演奏って、すげえ。