The Street Sliders「JAG OUT」

JAG OUT

今日はfm GIGの僕の生放送「ムーンライト・ブレイクSaturday」の日。放送後、相棒の堀家博之となぜか布施明の話からスライダーズの話に。そう、堀家くんとはなぜかものすごく音楽の趣味が合うのです。つうか、布施明とスライダーズって、奇跡的な組み合わせ。で、スライダーズのアルバムの中で意見が分かれるのがこの3rd.アルバム「JAG OUT」。僕にとってはスライダーズとの出会いの1枚です。1984年リリース。

  • おすすめ度=88点(ストーンズとかあの手のロックが好きなら間違いのない1枚)
  • リピート度=90点(ハマった人は一生聴き続けるでしょう)
  • 名盤度=92点(まあ、この手のロックが好きな人には捨て曲のない1枚)
  • 好きな曲・・・いやあ、全部好きなんだけど。
    • TOKYO JUNK」:知ってる人は知ってるあの「ミュートマJAPAN」でこの曲のプロモを見たのがスライダーズに興味をもったきっかけ。で、レンタルで借りてきたのがこのアルバム。まだビートルズストーンズもよく知らなかった頃で、たまに洋楽を聴いてて耳にするこの手の‘ブルージーなロックンロール’にとても興味があって、でも何を聴いたらいいのかよくわからなかった時にこれを聴いて、あ!これだ!とピンときたのですね。EとAのふたつのコードでなんでこのサウンドが生まれるのかが不思議で不思議で、夢中でコピーした覚えが。この曲は、とにかくベースラインがすごいのです。なんでこんなラインを思いついたのか。
    • カメレオン」:これ、少なくともバックトラックは一発録りですよねえ。オーバーダビングは一切なし。ギター2本の絡み+ベースとの絡みが素晴らしい。どれが欠けてもこのサウンドは出てこないわけですよ。
    • PACE MAKER」:すごい不思議な曲。‘汚れた足を洗うなら 綺麗な顔を汚すのさ 片道切符のペースメイカー 息を殺して走り出せ’。なんなんだこの歌詞は。ラリってるのか。でもスゲエかっこいい。イントロから繰り返されるハリーのギターリフと、コーラス後の蘭丸のギターリフの絡みもめちゃめちゃカッコいい。
  • 総評:まずは‘吠えるハリー’のボーカルが聴ける最後のアルバム。荒々しいギターの音もここまで。そしてドラムの音が独特でとてもソリッド。これで前作までの泥臭さが一掃されて、初めてスライダーズにサイケデリックに印象を与えた1枚。ポップな「Easy Come Easy GO」も好きだなあ。アルバム全体的になんか晴れた冬から春にピッタリのイメージが。けして爽やかなわけではないですよ。傷だらけの魂にだって晴れた春の陽射しは注ぐわけで、そんな日に聴ける曲も必要だってことですよ。

JAG OUT
JAG OUT
posted with amazlet on 05.12.11
THE STREET SLIDERS
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