「わかれうた」

わかれうた

今週月曜日、冬っぽい寒い曲が聞きたいとの藤田七瀬のリクエストに応え、fm GIG「ホッと♪ブレイク」で僕がセレクトした1977年の大ヒット曲。ピンクレディー全盛の年に、曲の入れ替わりのわずかなタイミングをついて見事(1週だけ)オリコンの1位を獲得。このことが後の大記録につながるなんて、当時の誰も夢にも思わなかったでしょう。

  • 名曲度=88点(インパクト抜群)
  • 普遍度=60点(さすがに70年代ならではの曲なので)
  • カラオケ度=78点(意外に盛り上がるかも)
  • 総評:よくよく聴くと、中島みゆきはこの曲ですでに、かなりトリッキーな歌詞の設定をしていたんですね。いったいどういう男女の歌なんでしょうか。‘憂いを身につけて 浮かれ街あたりで名をあげる’って、どういう仕事なの。いや、もちろんなんとなくはわかるんですけどね。今で言えば、ホストに弄ばれて捨てられた女ってところなのかな。そう言ってしまえば身もフタもないけど、70年代ならそれなりに青春ドラマになってたからねえ。この曲の中島みゆきの歌唱法は独特で、よく物真似にもされたりするけれど、この歌い方はこの曲だけです。ずうっと淡々と歌ってて、2番のサビ前‘追いかけて焦がれて泣き狂う’で初めて感情をあらわにするところがポイントなので、歌う時はくれぐれも気をつけて下さい。

※この曲を初めて聴いたのは小学校4年だか5年の頃の散髪屋さんのラジオから。今でもその時のことはありありと思い出せます。ずうっと誰の何と言う曲かが知りたくって気になっていたところ、親戚のおじさん(布施明の項のおじさんとは別人。でもやはり当時20代だったはず)が、これちゃうかと貸してくれたのが中島みゆきのベストカセット。いやあ、よく聴いたなあ。やはり冬ですよ。ちょうど「親愛なる者へ」がリリースされる直前。歌謡曲以外の音楽に出会った瞬間でもあります。

Singles
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posted with amazlet on 05.12.07
中島みゆき
ポニーキャニオン (1994/04/21)
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