紙ふうせん「冬が来る前に」
今週水曜日、フォークソングが聞きたいとの水上玲花のリクエストに応え、fm GIG「ホッと♪ブレイク」で僕がセレクトした1977年の大ヒット曲。
- 名曲度=85点(とにかく一度聴いたら忘れられない)
- 普遍度=90点(変に時代性がない分、色褪せない)
- カラオケ度=90点(サビはやはりハモらないと)
- 総評:とにかくアレンジが素晴らしい。季節の移り変わりを表現するかのようなストリングスアレンジと、大胆にエレキギターのリフを前面に出したバンドサウンド。メロディーの符点を16ビートに解釈してパーカッシブに仕上げたところが見事。カッコいいよう。2番に入る直前に突然ブレイクを挟んでストリングスだけを残す手際なんざ、鳥肌もの。この曲、実は詞もメロディーもとってもシンプルなんですよね。それをここまでイマジネーションを膨らませて、フォークの類型に甘んじないサウンドを作り上げた、その情熱に拍手です。
※この頃のサウンドは、実は宝の山ですぜ。「サウンド・ストリーム」でも、あれこれと発掘していくので、お聞き逃しなく。ちなみに‘紙ふうせん’では、この曲の後にリリースされた「霧にぬれても」もいい曲です。曲としての完成度はこっちの方が高いかも。でも、やっぱり売れるのは「冬が来る前に」だなあ。そこがヒットチャートの面白いところ。
GOLDEN☆BEST/紙ふうせん
posted with amazlet on 05.12.08