「It's Only Rock'n Roll」
- おすすめ度=80点(安心して聴けます)
- リピート度=90点(なぜか飽きない)
- 名盤度=70点(ストーンズのアルバムとしては中くらいの位置かな)
- 好きな曲
- 「Time Waits For No One」:初めて聴いた時、ストーンズにはこんな曲もあるのかとほんとびっくりした。ミック・テイラーがいたからこそ生まれた曲で、イントロのフレーズからエンディングで延々と続くギターソロまで、他の時期には聴くことの出来ないストーンズサウンドが堪能できます。非常にベタな曲になりそうなところを、深みのある歌詞と‘語り唱法’でギリギリにストーンズの曲に保ったミック・ジャガーの仕事ぶりも見事。名曲です。
- 「Fingerprint File」:イントロからもう、キースのカッコよさ炸裂。ボーカルよりもドラムよりも音のでかいリズムギターですぜ、ダンナ。普通なら16ビートを刻んで当然のファンクナンバーで、あのざっくりとしたカッティングですぜ。‘弾かないこと’のカッコよさですよ。さらには、ギターよりも手数の多いミック・テイラーのベースにもしびれっぱなし。ラストのミック・ジャガーの語りにもしびれっぱなし。まさに、ストーンズにしかできないストーンズ流ファンクの最高傑作。
- 総評:オープニング3曲のR&Rナンバーも文句なしの出来で、例えばThe Street Slidersなんかも、ぜったいこの辺のノリを継承しているんだと思います。唯一「If You Really Want To Be My Friend」だけが駄作だと思う。というか、1カ所ギターのコードが間違っていると思うんだけど。このアルバムも、上記のジョンのアルバムと同じように、なぜか晴れた冬の日に何度も聴きたくなるアルバム。多分、ストーンズのアルバムの中で一番聴いていると思う。いい具合に力の抜けているところがいいのかもね。
It's Only Rock N Roll
posted with amazlet on 05.12.05